2014年5月8日木曜日

LOW



だいたい夜の粒子はまだぬれているいるけども、
昼間は鬱蒼と暖かな日も会って、そういった日には窓を開け放して、
布団を干して、窓を拭いたり、普段のぞかない低いところを拭ったりしている。
(でも彼はあれなんで開いているのかしらという風に、気づくとすぐに閉めてる。)

そんなことしていたら、ある日玄関の天井にわりかし大きな蜘蛛が正座していた。
なんだかおとなしそうだったので、その日は様子をみることにした。
翌朝、おなし場所を確認すると、少し移動していたけれど、
壁と天井の隙間にそっと潜り込んで、あいかわらずじっとしていた。
仕事から帰ってきても、また少し座軸の点Pは移動していたのだけれど、
だいたいそんな態度だったので、数日様子をみていた。
それなのに、ある夜、寝る前にふと天井を見上げると、
蜘蛛はほとんど猫が顔を洗うみたいして、忙しそうに糸をはき、移動してはまた糸をはき、その糸の強度を確認するために少しぶらさがって、はて少し休憩。

私は裏切られた思いで蜘蛛と絶交したんです。
それから思い出したように、隣の山ばかりの県へ引っ越した古い知り合いに、
結婚おめでとう、と伝えたんだよ。
彼といつも話していたユーモア、つまるところ来世なんか屑のようにきれいさっぱり消えたんだよ。

2 件のコメント:

  1. なつかしー。この人の音楽、二十歳くらいのときに大好きでよく聞いてた。
    Joan of Arcの弟の方(owenくん)がやっていたバンドだよね。

    クモとか昆虫って観察してると面白いよね。
    昔うちのアパートで子育てしていたクモの一家がいたよ。

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    1. のぶちゃんやっほー。!
      うん、キンセラ兄弟はJoan of ArcもOwenも好きー。でもAmerican Footballはピッチフォークで再結成ニュースを取り上げられてたのみてこないだ初めて聴いてみたんだー!
      クモの子育てって・・・レベル高いよ!笑

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